2022年05月05日
大分県臼杵市M様 塗装 シーリング工事記録
M様 この度はお仕事のご依頼ありがとうございました。
作業の最初~最後までの記録を更新していきたいと思いますので
お時間のある時にご覧になってくださいませ。
当初 非公開の設定で更新しておりましたが 公開にしたほうが
良いんじゃない? というお話を頂きましたので
通常の更新を行いたいと思います。
【4月26日 土間等高圧洗浄】
直前のお宅の現場作業が午前中で終わり 午後から雨天との事でしたので
M様宅へお伺いして事前準備作業を行う事にしました

ぐるっと1周コンクリート土間で ここも高圧洗浄で奇麗にしておきたい所ですが
足場を組むと 床面の洗浄はとてもやりにくくなります。



なので先行して洗っておくことにしました。機械をセッティング
家庭用のAC電源式洗浄機で60~70㌔圧なのに対し
これはガソリンエンジン式でMAXで200㌔まで上がります。
土間を洗う時等はパワーが必要なので180㌔に設定してスタート

これくらい落とします▼

足場が無いのでとても快適に進みます



ついでに手の届く範囲の外壁面も一緒に洗っておきました

駐車場やポーチなど 全て終わらせたかったんですが時間的に厳しかった為
足場を組む部分周囲だけに留めておき 残りは本番の時に洗います

【4月28日 事前準備 足場架設】
トラックに前現場で使用した資材をそのまま載せて参上

いきなり組むのではなく あれこれ下準備をしておきます。
カーポートの屋根材については全部外すか 外さず組むか迷いましたが
足場の図面を書いてみると1枚だけ外せば安全に組める事が判明しました
矢印の分だけ外します

網をほどきます

で 取り外し 簡単に脱着できるタイプなので良かったです

北面の土間に固定したいる配管のビスを外し

浮かせられる状態にしておきます

足場を組む前に土間のシートを先行して敷いておきます。
配管の上にシートを敷くと気が付かず踏んでしまうと思うので
外しておいたという事です。

これも足場を組む前なので快適に敷く事ができます


26日の帰る前に高さや長さを正確に計測し 家で図面を書きました。
図面無しでも問題なく組めますが これがあるほうが良い足場が出来るのと
どの面にどれだけの部材を使うか事前に把握できる為
ぶっつけ本番よりもスムーズに進みます。

図面を元に 各面に材料を配置

そして土台部分(根がらみ)を組み立てておきます



本日は一人だったので 根がらみと 材料配置だけで終わりました。

【4月29日 足場架設】
通常の2階建てのお宅だと 2名で組み立てOKなのですがM様宅は
高さのある建物なので 私含めて3名で組みました。
木目調サイディング部分は4段

その他は3段の足場です。 図面通りいきました(^_-)-☆

この後 余った時間でメッシュシートを半分位張り
余った資材で、材料置き場と架設トイレの骨組みをしておきました

【4月30日 器具類取り外し シーリング 他】
材料置き場と架設トイレにシートを取り付け

足場をちょこっとカスタムします。 こういう段差の上り下りにストレスが無いよう
足をかける為の部材を各所に設置

足場が揺れないようにする為 屋上の笠木部分を利用して
クランプで挟み込んでおきます。

その後 外壁に固定している あれこれを取り外しておきます。
ここは前回焦げ茶色に塗り替えた北面の太陽光関連の配管カバーです。

これに対しての処置は おおまかに4種類あって 安く済む方法から順に
①カバーごと外壁と一緒に塗ってしまう
②カバーに外壁の塗料がつかないように養生して外壁塗装
③カバーは取り外し 外壁塗装後 復旧
④カバーは取り外し 外壁塗装後 カバーに適した塗料で塗り 復旧
ちなみに①②で行う業者が7割位を占めると思います
で、前回は①で行われていたようで、
私的にはこれは出来るだけしたくない仕様です
なんかどうも汚い感じがします。

今回は③の予定ですので、取り外し。
まぁ建物に害は無いんですが ▼こういうのが気持ち悪いのです。


水平部分のコーナー部材の所で水が落ちてきました。
カバーの内側で水が溜まってしまうようなので

数カ所 ドリルで水抜き穴を開けておきました

それから固定しているビスはメッキ(鉄)なので錆びて腐食しているようなので
復旧時には全て錆びにくいステンレスビスに交換しようと思います

屋根の上のカバーも同様

取り外し 頭の貫通部分は高圧洗浄後に取り外します

配管サドルバンドも

取り外し

西面のカバーも頭以外取り外し

▼も取り外し 移設

このバンドも取り外し

今回 目地のシーリングは撤去 打ち換えを行う訳ですが
竪樋の裏側に目地がある場合 このままだと作業がまともに出来ません
裏側は見えにくい部分だから打ち増しで済ませてOK というお店も多いのですが

それはアカンやろと思うので根元部分を切断
後日専用のジョイント部材で復旧します

金具のロックを解除して

樋を動かしてオープンな状態にしておきます

シーリング部分に金具が刺さっている仕様なので
こういう場合 金具も撤去 シーリング打設してしまうと
穴が消えてしまう為 復旧時の目印としてテープを貼ります

これで竪樋の裏側も気持ちよく打ち換えが行えます

残った時間で既存シーリングの撤去を行いました。
両断面に切り込みを入れて

抜き取ります

サッシの周囲のシーリングは縦目地ほど負荷が かからないので痛んでない事が
多いのですが やけに破断が多く見られます。

引き抜いてみると 厚み不足な感じがします。

M様宅をはじめ 近年の住宅では「外壁通気工法」と言って
外壁と構造躯体との間に空洞を作り侵入してきた水を排出させると共に
壁体内の蒸れ を防ぐ意味もありますが空洞のままだとシーリング出来ない為
目地の下地を作るべく バックアップ材というスポンジ状のものを使用します。
このバックアップ材が緩すぎて空洞に抜け落ちたままシーリングされていたり
バックアップ材が手前に来すぎてシーリングの厚みが不足していたり
作業者の性格によって 適正な施工であるかどうか?が決まってきます。

バックアップ材無しのスッポンポン状態だと 躯体まで65mmもあります。

縦目地の場合は 目地下地として金属製のハットジョイナーという
下地がある為 これが目地底になり安定したシーリングが出来ます。

▼ネットで拾ってきた画像です

ちなみにメーカーマニュアル通りの施工では 窓の周囲にも
ハットジョイナーを半分に切った形状の
「片ハットジョイナー」を入れて下さい という▼指示があり
これが入っていると安定したシーリングが行えるのですが

正規の施工をされているお宅は 今まで見た事が無いので
これを省略されているから手抜き工事という訳ではありませんが
もし自分で自分の家を作るなら迷わず入れると思います。
ジョイナーも高さが数種類あり 低いジョイナーだとシーリング打ち代が厚く
取れますがM様宅の場合 目地底から外壁の断面まで約7mm
もうちょっと打ち代が深く取りたい所ですが これは変更出来ません。

新設時のシーリングを行った職人さんは打ち代が少ない所に
ぎゅうぎゅうに押し込んで打設してあるので 非常に薄いです。

木目調サイディングは縦張りなので 横方向に目地を作る事になり
縦張りの最大の弱点がココです。

縦張りのジョイントには▼こういう「水切り金物」を設置しておくと
雨仕舞的には最高なのですが 木目調 という美観的な問題からか?
シーリング仕舞になっております。

で、後から水切りを設置出来ないものか? 板金業者に聞いてみようと
思っておりましたが、聞くまでもなく サイディングを剥がさない限り
絶対無理 という事がわかりましたので 今回は出来るだけ長持ちするように
シーリングで処理しようという結論に至りました。
まずは既存シーリングを地道に撤去

やたらと手間を食う原因は目地幅が異常に狭いため
縦目地の時のように連続して取れず 千切れて 千切れての繰り返し
で、チビチビとしか除去できない為です。

横目地シーリングが破断すると 雨漏れする事は無いですが
サイディングの断面に水分が常に滞留する事になり 年月経過と共に
断面周囲が柔らかく ふやけたようになってきます。
それが原因で表面塗膜を浮かし 剥がれている部分が少しありました

雨予報は無いですが 本日撤去した部分はテープで塞いでおきました。


次回もシーリングの続きを行う予定です。
作業の最初~最後までの記録を更新していきたいと思いますので
お時間のある時にご覧になってくださいませ。
当初 非公開の設定で更新しておりましたが 公開にしたほうが
良いんじゃない? というお話を頂きましたので
通常の更新を行いたいと思います。
【4月26日 土間等高圧洗浄】
直前のお宅の現場作業が午前中で終わり 午後から雨天との事でしたので
M様宅へお伺いして事前準備作業を行う事にしました

ぐるっと1周コンクリート土間で ここも高圧洗浄で奇麗にしておきたい所ですが
足場を組むと 床面の洗浄はとてもやりにくくなります。



なので先行して洗っておくことにしました。機械をセッティング
家庭用のAC電源式洗浄機で60~70㌔圧なのに対し
これはガソリンエンジン式でMAXで200㌔まで上がります。
土間を洗う時等はパワーが必要なので180㌔に設定してスタート

これくらい落とします▼

足場が無いのでとても快適に進みます



ついでに手の届く範囲の外壁面も一緒に洗っておきました

駐車場やポーチなど 全て終わらせたかったんですが時間的に厳しかった為
足場を組む部分周囲だけに留めておき 残りは本番の時に洗います

【4月28日 事前準備 足場架設】
トラックに前現場で使用した資材をそのまま載せて参上

いきなり組むのではなく あれこれ下準備をしておきます。
カーポートの屋根材については全部外すか 外さず組むか迷いましたが
足場の図面を書いてみると1枚だけ外せば安全に組める事が判明しました
矢印の分だけ外します

網をほどきます

で 取り外し 簡単に脱着できるタイプなので良かったです

北面の土間に固定したいる配管のビスを外し

浮かせられる状態にしておきます

足場を組む前に土間のシートを先行して敷いておきます。
配管の上にシートを敷くと気が付かず踏んでしまうと思うので
外しておいたという事です。

これも足場を組む前なので快適に敷く事ができます


26日の帰る前に高さや長さを正確に計測し 家で図面を書きました。
図面無しでも問題なく組めますが これがあるほうが良い足場が出来るのと
どの面にどれだけの部材を使うか事前に把握できる為
ぶっつけ本番よりもスムーズに進みます。

図面を元に 各面に材料を配置

そして土台部分(根がらみ)を組み立てておきます



本日は一人だったので 根がらみと 材料配置だけで終わりました。

【4月29日 足場架設】
通常の2階建てのお宅だと 2名で組み立てOKなのですがM様宅は
高さのある建物なので 私含めて3名で組みました。
木目調サイディング部分は4段

その他は3段の足場です。 図面通りいきました(^_-)-☆

この後 余った時間でメッシュシートを半分位張り
余った資材で、材料置き場と架設トイレの骨組みをしておきました

【4月30日 器具類取り外し シーリング 他】
材料置き場と架設トイレにシートを取り付け

足場をちょこっとカスタムします。 こういう段差の上り下りにストレスが無いよう
足をかける為の部材を各所に設置

足場が揺れないようにする為 屋上の笠木部分を利用して
クランプで挟み込んでおきます。

その後 外壁に固定している あれこれを取り外しておきます。
ここは前回焦げ茶色に塗り替えた北面の太陽光関連の配管カバーです。

これに対しての処置は おおまかに4種類あって 安く済む方法から順に
①カバーごと外壁と一緒に塗ってしまう
②カバーに外壁の塗料がつかないように養生して外壁塗装
③カバーは取り外し 外壁塗装後 復旧
④カバーは取り外し 外壁塗装後 カバーに適した塗料で塗り 復旧
ちなみに①②で行う業者が7割位を占めると思います
で、前回は①で行われていたようで、
私的にはこれは出来るだけしたくない仕様です
なんかどうも汚い感じがします。

今回は③の予定ですので、取り外し。
まぁ建物に害は無いんですが ▼こういうのが気持ち悪いのです。


水平部分のコーナー部材の所で水が落ちてきました。
カバーの内側で水が溜まってしまうようなので

数カ所 ドリルで水抜き穴を開けておきました

それから固定しているビスはメッキ(鉄)なので錆びて腐食しているようなので
復旧時には全て錆びにくいステンレスビスに交換しようと思います

屋根の上のカバーも同様

取り外し 頭の貫通部分は高圧洗浄後に取り外します

配管サドルバンドも

取り外し

西面のカバーも頭以外取り外し

▼も取り外し 移設

このバンドも取り外し

今回 目地のシーリングは撤去 打ち換えを行う訳ですが
竪樋の裏側に目地がある場合 このままだと作業がまともに出来ません
裏側は見えにくい部分だから打ち増しで済ませてOK というお店も多いのですが

それはアカンやろと思うので根元部分を切断
後日専用のジョイント部材で復旧します

金具のロックを解除して

樋を動かしてオープンな状態にしておきます

シーリング部分に金具が刺さっている仕様なので
こういう場合 金具も撤去 シーリング打設してしまうと
穴が消えてしまう為 復旧時の目印としてテープを貼ります

これで竪樋の裏側も気持ちよく打ち換えが行えます

残った時間で既存シーリングの撤去を行いました。
両断面に切り込みを入れて

抜き取ります

サッシの周囲のシーリングは縦目地ほど負荷が かからないので痛んでない事が
多いのですが やけに破断が多く見られます。

引き抜いてみると 厚み不足な感じがします。

M様宅をはじめ 近年の住宅では「外壁通気工法」と言って
外壁と構造躯体との間に空洞を作り侵入してきた水を排出させると共に
壁体内の蒸れ を防ぐ意味もありますが空洞のままだとシーリング出来ない為
目地の下地を作るべく バックアップ材というスポンジ状のものを使用します。
このバックアップ材が緩すぎて空洞に抜け落ちたままシーリングされていたり
バックアップ材が手前に来すぎてシーリングの厚みが不足していたり
作業者の性格によって 適正な施工であるかどうか?が決まってきます。

バックアップ材無しのスッポンポン状態だと 躯体まで65mmもあります。

縦目地の場合は 目地下地として金属製のハットジョイナーという
下地がある為 これが目地底になり安定したシーリングが出来ます。

▼ネットで拾ってきた画像です

ちなみにメーカーマニュアル通りの施工では 窓の周囲にも
ハットジョイナーを半分に切った形状の
「片ハットジョイナー」を入れて下さい という▼指示があり
これが入っていると安定したシーリングが行えるのですが

正規の施工をされているお宅は 今まで見た事が無いので
これを省略されているから手抜き工事という訳ではありませんが
もし自分で自分の家を作るなら迷わず入れると思います。
ジョイナーも高さが数種類あり 低いジョイナーだとシーリング打ち代が厚く
取れますがM様宅の場合 目地底から外壁の断面まで約7mm
もうちょっと打ち代が深く取りたい所ですが これは変更出来ません。

新設時のシーリングを行った職人さんは打ち代が少ない所に
ぎゅうぎゅうに押し込んで打設してあるので 非常に薄いです。

木目調サイディングは縦張りなので 横方向に目地を作る事になり
縦張りの最大の弱点がココです。

縦張りのジョイントには▼こういう「水切り金物」を設置しておくと
雨仕舞的には最高なのですが 木目調 という美観的な問題からか?
シーリング仕舞になっております。

で、後から水切りを設置出来ないものか? 板金業者に聞いてみようと
思っておりましたが、聞くまでもなく サイディングを剥がさない限り
絶対無理 という事がわかりましたので 今回は出来るだけ長持ちするように
シーリングで処理しようという結論に至りました。
まずは既存シーリングを地道に撤去

やたらと手間を食う原因は目地幅が異常に狭いため
縦目地の時のように連続して取れず 千切れて 千切れての繰り返し
で、チビチビとしか除去できない為です。

横目地シーリングが破断すると 雨漏れする事は無いですが
サイディングの断面に水分が常に滞留する事になり 年月経過と共に
断面周囲が柔らかく ふやけたようになってきます。
それが原因で表面塗膜を浮かし 剥がれている部分が少しありました

雨予報は無いですが 本日撤去した部分はテープで塞いでおきました。


次回もシーリングの続きを行う予定です。