2010年09月08日

22年9月4日完工 臼杵市Y様宅改修工事

ちょくちょく当店のブログを見にきてくれた希少な読者様。
かなりおひさしぶりです。週4日は更新しようと意気込んで
月額900円の有料ブログプランに申し込んだものの、、半年くらい更新できませんでしたm(_ _)m
現場作業、営業、などで、パソコンすらあたってない日々が続きました、、、
と、いうことでこれからは毎日更新ではなくひとつの現場が終ったら、
そこの工事の様子をまとめて紹介!という方針でいきたいと思います。
もはやこのブログのタイトルの実況中継!はどこへやらという感じです。

では早速紹介します。今回は臼杵市の施主様宅です。
入母屋作りの立派な建物で、6月にお問い合わせがあり、
お見積りになりました。

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別角度

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Y様宅は数年前、内装は全てリフォーム済み。
瓦の塗替えのみ数年前施工されたようです。

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外壁は新築時にリシンという吹きつけ仕上げで(一般的)
築後一度も手を入れておらず、骨材(つぶつぶ)が手で触ると
ぽろぽろとれちゃう状態でした。↓

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モルタル壁の宿命のクラックがあちらこちらに出ておりますのでこの
処置をどの程度行うか?という方針をY様に説明し理系なお仕事を
しているY様だけあって、方針を理解して頂けました。

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↓ここはバルコニーですが、雨水に切れが悪く伝った水が原因で
こんな具合になっちゃってます。

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↓ これはバルコニーの鉄骨手摺です。
ここまで錆が進行すると、撤去してアルミなどに取り替える
のが得策なのですが、専門家に見積りを依頼し現地を見に来ましたが
構造的に無理。という回答が出ましたので、なんとかして塗り の方向
で考えることにしました。

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瓦の状態です。

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と、そんなこんなでY様のほうには、この部分はこうしてああして
こういう方法をとると、先々こうなるかも知れない、、、
この方法だと費用はこうなります。といった、メリット、デメリットを説明し
そのうえでお仕事を依頼してくださいました。
値段の事以外興味ない、、、という施主様も多い中、説明を理解し
発注して頂いた事に敬意を表し、いよいよ8月4日に着工です!

専属の足場業者に足場を組んでもらい、メッシュシートは私と相方で
はります。なるべく隙間がでないように、紐でしばっていきます。

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一般的な流れでは
足場組み→高圧洗浄ですが、今回は洗う前にやらなきゃいけない
事がたくさんあります。
始めに、ぽろぽろ取れてしまうリシンの粒を金ベラで削り落とします。

手で触って旧塗膜がしっかりしてる場合はこれはする必要がないですが
風化してる場合は「こさぎおとす」のがセオリーです。

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ただひたすらに削ります。
足場を組んだ翌日にこの作業をしたのですが、
全面しっかり落とすのに2人で丸1日かかりました(汗)

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↓ こんな具合です

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ほうきで集めると土嚢袋3杯分くらいありました。

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翌日
そして鉄板部分の錆止めを事前に塗っておきます。
塗料の密着をよくする為に、研磨工具で細かい傷を入れて
そのほこりをほうきではらい2液型の錆止めを塗っておきます。
錆びてないのに錆止め?と普通の人は思うかも知れませんが、
上塗りのペンキよりも錆止め塗料のほうが下地に対する付着性がよいので
当店では「こすって はわいて 錆止め」というのは標準です。


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この日は私と相方と,もう1人応援と3人で作業したので平行して
外壁のクラック補修を行いました。↓ はバルコニー部分です

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ひび割れに沿ってV字に溝を掘っていき、コーキングをたっぷり
打ちこめるようにしておきます。これを「Vカット」といいます。

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合計20本くらいの大きめのクラックを私が掘りまくり、
もう1人がその溝にコーキングの為の接着剤(プライマー)塗って
いきます。これをすると黒っぽく変色します ↓

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こういうのもホコリが舞うので洗浄の前に済ませておきます。
これが乾いてから、当日以内にコーキングを詰めていきます。
その写真は撮り忘れてしまいました、、、、

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今回、木の軒天井も塗るようになりましたが、この状態で黒い防腐剤を
塗るのではなく、一度漂白処理をして薄い色で塗る事にしましたので
木部全体にしみ抜き剤を塗布していきました。
これも私が担当な為、写真無しです。

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さらに左官屋さんを呼び、モルタルが欠損してる箇所を下地からやりなおして
もらうことにしました。

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これでようやく高圧洗浄を行う段取りが出来ました。
これまでしてきた、旧塗膜剥がし 鉄部錆止め 外壁Vカット 左官補修
などはいずれも塗ってしまえば消えてしまう部分です。

翌日、高圧洗浄を開始します。
今回、瓦も塗装するようになった為、当然屋根も洗浄します。Y様から
2階が一箇所雨漏れがあると聞いていたので、私北条は天袋から
屋根裏にもぐり、屋根を洗ってる最中に点検したところじわぁっと
しみが出てきています。

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高圧洗浄機の水圧は約180kg/cm
コイン洗車場の水圧は約90kg/cm の約倍の圧力で、藻や旧塗膜を削り落とす
為に、竜巻状に回転するターボノズルなのですさまじい圧力です。
台風の時にここまでの水圧はかからないから大丈夫とも言えますが
瓦の下地のルーフィング(防水紙)が破れているのは明らかなので
瓦職人を呼びルーフィングの張替えをお願いしました。

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いつものようにブロック塀なども落とします

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朝8時からスタートして夕方6時頃までみっちり洗いました。
この日の気温は36度、屋根裏の温度はすさまじく、少々グロッキーな気分に
なりました(--,)

翌日、クラック補修の続きです。
先日コーキングを注入した箇所に今度は樹脂モルタルを詰めて段差を埋める
工程です。

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使用したモルタルはカチオンフィラーという接着性の強いもので
普通のモルタルよりも粘り気があり、硬化も早いです
金コテで埋めた後、段差を消す為に固い刷毛でぼかし調整をしていきます。

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ここも

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ここも、Vカットした部分全て埋めまくります。
通常、この後周囲の模様と肌をあわせるために、リシンを吹き付けたり
するのですが、今回はリシンを削り落としたので、それをすると
余計な段差がつくので、クラック補修の工程はここまで。

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この日も3人で現場入りしたので、平行して軒天井の塗装をしていきます。
前日に一回塗ってある木部に2回目の塗りです。

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Y様宅は軒がぐるり一周あり木部を2回塗るのにかなり手間をくいました。
いつも配達に来てくれる材料屋さんがこの日に来て、
「軒天井をちゃんと2回塗る人はあまりいませんねぇ」と言ってましたが
この軒天井は確かにくせ者で平面をぼんぼん塗るのと違いヒジョーに
手間がかかります。進みません、、、、1回で終らせたくなる気持ちはよく
わかるのですが、下の写真を見てわかる通り、耐久性もさる事ながら
仕上がり感が全く違います。 ↓

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使用している材料は木部保護塗料で有名なキシラデコールですが
浸透性な為、1回目塗りでは木が吸い込んでしまいます。
その為、カタログにも原則2回塗と書いてあります。
ちなみに木部塗装というのは基本あまりもちません。 その為、当店では
このキシラデコールに「とある材料」を3割くらい調合して使用しています。
そうすると、一度窓や床についたら、強力なシンナーで拭いても落ちない
くらいのくいつきになります。

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そして、それと平行して、ビニール養生に着手
今回のY様宅は外壁を5回塗ります。そのうち2回が厚みの付くどろどろ
の材料で塗る為 ↓ こういう「ちり際」が通常の養生ではビニールを
剥がす際にひっぱってしまいますので、余分にもう一列テープを貼って
いきます。 下写真の赤いテープがそれで、捨てテープといいます

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そしてようやく外壁塗装です。

今回の仕様は、「複層弾性仕上げ」と呼ばれる昔からある工法ですが
工程が3種の材料による5工程(通常は3工程)という事で材料費もさることながら
人件費もかさみ、民間の現場ではあまり採用される事は稀なのですが
あえてそれをやる事にしました。

外壁塗装1回目 「シーラー」
まず下地に対する密着性を高める為の「シーラー」という
牛乳のようなさらさらした液体を塗布していきます。
下地に浸透するという目的なので粒子の細かい水っぽい液体なのだそうです

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この状態が

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こうです。やや半透明な白です。

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外壁塗装2回目 「高弾性主剤厚塗り①」
それが乾いて4時間くらい経過した後、今度はマヨネーズのような
どろどろのゴム質の主剤を塗ります。

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右半分が塗布後。完全な白になります。

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この「主剤」は厚みがつく専用ローラーで施工する為、かなりの材料数
がいります。

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外壁塗装3回目 「高弾性主剤2回目」
その後一晩寝かせて3工程めに入りますが、先ほどの材料と同じものを
もう1回いきますが、白の下地に白はわかりにくい為、着色添加剤を入れて
グレーにしました。

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右半分が3回目完了です。

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これが終った段階で前日に重ね貼りした捨てテープを剥がします。

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外壁塗装4工程目「トップコート1回目」
右半分が4工程目完了状態です。

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この4工程目からは弱溶剤2液型シリコン樹脂塗料という
2成分系の材料になります。
塗料液と硬化液にわかれており、14対1 とか 12対3 とか
配合比率が決まっており、目検討でまぜるのではなく
はかり を使って誤差5%以内に収める必要がありますので
各材料ごとの「配合表」を作成してます。

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ミキサーでしつこいくらいによく攪拌します

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外壁塗装5工程目「トップコート2回目」
右半分が最終仕上げです。
各工程ごと色わけしてあるのは、すみずみまできちんと塗るためです。

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全て使い切りました。

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これは2Fの瓦の下地シート張替え中です。

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こんな具合です。

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数列ずつずらしながら

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下屋根も

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ゴム製の厚手のルーフィングを張っていきます

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瓦屋さんがシートを張ってる日にバルコニーテラスの鉄骨の施工に着手
今回の工事で一番しんどい作業がやってきました(^_^v)
鉄骨の錆落としです、、、、
サンドペーパーやワイヤーブラシなどでささっと削る業者も少なくないですが
これぐらい錆が進行してる場合それじゃ不安です。
なので3人で3台のサンダーを使い根こそぎ落とします

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丸い細い支柱も同じく全て削ります。

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↓ の右半分がケレン後 鉄の下地が出ているのがわかると思います
この日錆止めまでいくのが理想なんですが、やはり削るだけで
3人で丸1日かかっちゃいましたので断念。
この後雨がふったらむき出しの鉄はまたすぐ錆びます。
しかし、翌日は快晴だったので、よかったです。

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今まで使いたくても金額的に手の届かなかった錆止めを
使う事にしました。この錆止め塗料は強溶剤2液エポキシ という
最強クラスのものです。しかし、
金額が高い  どろどろなので刷毛すじが出て仕上り悪い 
2液型なので配合したらもう翌日は使えない
という非常にやっかいな品物です。 しかし今回のような
激しい現状の場合は、これしかない!と思い発注しました。
例によって秤できっちり配合します

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錆止め完了、後日上塗りしていきます。

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後日セメント瓦の下塗りに着手しました。

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後日、上塗り1回目

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塗料は弱溶剤2液型シリコン樹脂塗料です。

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午後から上塗り2回目に着手。

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今回Y様宅は雨戸の鉄板も塗装するのですが、枚数が多い為
一度取り外しておきます。
周囲にマスキングした後、目荒らし(研磨)します。
こうすることで塗料の付着をよくします。

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私が目荒らししてるところを撮影してもらいました。

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ひたすらこすりまくった後、当店の作業場へ持ち帰り、
機械で吹きつけするべく
並べていきます。

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2液型の錆び止め塗料を塗布していきます。

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乾燥した後、今度は上塗りを2回していきます。

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そして、バルコニーの防水工事にとりかかります。
Y様宅のバルコニーはあちらこちらにクラックが入っており
この処置を入念に行いました。

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クラックに沿って、V字に溝を掘って、コーキングをたくさん
注入できるようにしておきます。

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その後、プライマー(接着剤)を溝に塗りこみます
黒っぽい色になります。

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そして外壁に使用したコーキングを注入していきます。

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数日後、今度は床面全体にプライマーを塗布していきます。
ちょうど水飴のような液体です。

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プライマー塗布後状態↓

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このプライマーを塗装した後は3時間以上当日以内に次の
工程に移らなければならず、少しでも雨が降ったらだめなので
天候選びに非常にシビアになりました。

↓写真は防水層主剤2回塗り後です。

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その翌日、トップコートを塗っていきます。

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足場を組んだのが8月5日、解体したのが9月4日
お盆休みを3日間頂いたものの1カ月仕事になっちゃいました。
そのうちの半分は2人でなく3人で仕事をしましたが、
それでも時間がかかりました。


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バルコニーの外側の外壁は施工前、雨垂れが激しかったので
専用のアルミ部材で水切りをとりつけました。

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門扉もついでに

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濡れ縁が腐っており、当初、簡単に応急処置をするつもりでしたが
状態が悪かったので、全部撤去して新規にやりかえました

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施工期間中のY様宅の暖かい心配りに感謝して今回の日誌を
終えるとします。





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