2012年01月21日
【12】大分市アパート(鉄骨ケレン,錆止)【北条塗装店】
1月20日 通路鉄部下地調整,その他(人員3名)【累計22人工】
昨日は1日雨天で、今日の大分県中部地方の天気は終日曇り。なので3人で出勤する事にしました。

まずは、朝から3人で通路鉄部の下地調整からスタートです。階段部分は常時雨があたるんで、予想外の
全剥がしをしましたが、この部分は当初の予定通り、旧塗膜を生かし、塗り重ねをします。その為、
旧塗膜と新塗膜の密着を高める為のソフトな目荒し と ある程度の錆の除去です。

こういう立体的な入り組んだ鉄骨を効率良く、尚且つ、確実に錆を落とすために、少々おおがかりな装置も
車に積んできました。青い装置で圧縮空気を作り、手に持ったハガネの束のような先端工具をエアーの力で
ガガガガガ!っと、突きながらケレンする。通称ジェットタガネです。
が、、、この騒音は恐らく今までの工程の中でMAXレベルです。どうしようかと悩みましたが、先日の漏電の件
でかなり迷惑かけてるし、、、これやると、かなりヤバイかな、、、と思い、今回はやめときました。

という事で手作業です。私が予想するのに、そんなに雨があたらないのに、つきささったような錆が点々とある
原因は、目の前の線路やバンバン通行する車から発生する鉄粉も関係しているんじゃなかろうか?
と思います。車のボディでも綺麗に見えて実は鉄粉が刺さりまくったりしていて、それを放置すると錆につながる
為に、鉄粉除去シャンプー とかも多数発売されています。
それが雨で流されない為に刺さったままに、と推測してみました。その道の専門家の方いましたら教えてください

ところどころ激しく錆びていた箇所は、音の静かな電動ドリルを使いました。

こういうところです。この激しい錆の原因は、この上部にあると思いますので、後で要点検です。
現状錆びている箇所は、やはり手工具での除去では限界があり、この通路鉄部については、ある程度 で
妥協しております。どちらにしてもこういう鉄骨関係は、一生錆びず剥がれずというのは無理で
数年置きにメンテが必要になります。この部分は、外壁屋根と違い、高価な足場組立ては必要無い箇所なので
次回あたる時は、この通路のみで10人工くらいかけて、全部剥がし、本気の目荒し、カーボマスチック という
超高価な錆止め塗料を使う。というフルコースで考えてみるのも良いと思います。

といった、今回の普通仕様の下地調整を2人にしてもらいます

鉄骨のエッジ部分は、ペリペリっと、塗膜が浮き易いので、ここの脆弱な箇所のみ、私が削っておきます。

電気BOXの扉は交換する訳にいきませんので、錆止め塗料を塗るべく、その前処理として、ペーパーで
ガシガシ錆落とししてると、やけに既存塗膜が弱かったので、剥いだ後、サンドペーパーで本気の目荒し
マウスを乗せると画像が変化します ↓

ちなみに、階段鉄部や↑のボックスなど、全剥がし+目荒し+2液型エポキシ下塗(リフノン)で施工した部分と
新設時の既存塗膜と、具体的にどういう違いがあるか??ビデオに撮ってみました ↓ ↓ ↓
まずは新設時の塗膜。
次にフルコースでの塗膜。
鉄ヘラでガリガリすると、新設時塗膜は、塗膜ごとバリバリっと下地(鉄)が現れるような剥がれかたをするのに
対し、フルコースの場合は、かつおぶし を削る時の如く、表面の塗膜が1皮1皮むけて粉っぽくなるような
理想的な劣化の仕方をします。自然には絶対剥がれない自動車のボディを同じ方法、同じ鉄ヘラで削ってみると
やはり かつおぶし状になります。素材(鉄)と塗膜が一体化してる。という感じが良くわかります。
が、マック様アパートの鉄骨の新設時塗膜は、今までの他の事例と比較すると、フルコース仕様までは到底
及びませんが、けっこうしっかりしてるんで、普通仕様の下地調整で行った通路部の鉄骨も数年で露骨に
剥がれる というような事はなさそうです。
今日の私は鉄骨のケレンを手伝ったりしながら、他の事もやっておきました。
打ち替えも打ち増しもしない、北面通路部分などのシーリングに対しての専用下塗り塗料です。
曽根塗装店御用達の こんなちっちゃい缶で15000円強の シープラ です。
4対1の配合比で2つの液体を計量、混合しながら使う2液型です。

これを既存シーリングの上に塗っていきます。
今回の外壁用塗料は全て水性仕様です。壁面などは全く問題ないのですが、水性1液型の場合、シーリング
の上に乗る塗膜は比較的密着が弱いので、それに対する密着強化の目的と、ブリード汚染 を防止する
という2つの目的です。





東、西、北 バルコニーの無い3面を先行して仕上げる予定なので、東西の角部分の既存シーリングにも
同様にシープラ塗り。


お昼前あたり~15時くらいまで、2人は錆止め塗りをやってました。

先程紹介したカーボマスチックには到底及びませんが、世間並み仕様の1液型エポキシ錆止め塗料の
倍近い価格の2液型タイプです。塗りにくくなりますが、希釈率を半分くらいにしてます。

私は14時頃から屋根の上へ こっちは北面洗浄後 乾燥後

こっちは南面。

雑用セットを準備

例によって棟包みトタン絡みのチェック。やけに釘が浮いてました。

ペンチでするっと抜けます

もちあげて側面から覗きます。うーん、、なんともいえません

2枚ほど、そっくり剥がしてみました。

けっこうきてますね、、、

この件は相談とさせて頂きます。
とりあえず、トタン表面の目荒し

通路鉄部の錆止め塗りが終わった2人も目荒しに参加。
で、その後、錆止め塗り

塗りは2人に任せてる間、私は東西面の残ったシーリング打節


前回、プライマーは塗布済みですが、日数経過してるので、再度プライマー塗り

で、乾燥後打設。この時、1本でどれくらいいくか?メジャーで計測すると、1.2M でした(^^;

これでお終いです